7月1日の旅の意味


 さて、ここで種明しである。何故、“一日”という日付を選んで、仕事を休んでまで甲州街道を歩いたのか。
 別に、甲州街道に意味があったわけでは無い。実は、昨年から愛用している歩数計であるが、PCに接続してデータ転送し、全国の同じ機種を利用している者どうしでランキングが見られるシステムになっている。これが、月単位で集計されるため、“一日”を狙って長距離歩行すれば、ランキング1位になることが可能なのであった。

 どうにも抜くことができない、とんでもない人達がいて、一日平均7万歩という記録を更新し続けている。60歳台から70歳台の方が多く、いわゆるリタイアされた方々で、毎日が日曜日の方々である。とてもじゃないが、日常普通にデスクワークで働いている者では敵わない。そこで月に一度のチャンスで、一日に思いっきり歩いてみよう、と思い立ったのである。一日が土日になるのを待つという方法もあったのだが、それが必ずしも予定が空くとは限らない。
 さて、結果であるが惨敗であった。まあ、以下に示すが、このトップの記録を見ると、まだ1日であるにもかかわらず、歩数の一日平均が総数でない、という珍現象が起きているから、この記録は何らかの操作をした無効データであることになる。そのため、記録上はあちらが上であるが、正常なデータとしては、首位に立ったことになる。ほんの一瞬であるが私は「日本一多く歩いた人」の称号を得たことになる。どうだ!ははは。


・・・お! 6位を見ると・・・

ただ、これだけのために会社を休んだんです。馬鹿馬鹿しいと思いつつ。

でも、どうせならば、あと1万歩歩いて、このインチキ野郎も抜いてしまいたかったな。