突然、舘山寺〜東海道歩き番外編1〜


 風邪を引いてしまったのと、初日の無理がたたってしまい、脚が思いの外痛むため、休養を取ることにした。しかも温泉である♪
 突然、取ったにしては、充分すぎるほどの温泉ホテル(しかもリーズナブル)であり、ゆっくり休養となる予定であったが、朝起きてみると、比較的健康状態も回復していた。長距離を歩くのは無理しないに越したことはないが、出掛けることぐらいは平気そうである。朝食を付けたので、ゆっくりと朝を楽しむことができた。最近では珍しく、部屋に運んでくれる形式である。最近のホテルでは、宴会場などに集合させられるのが一般的だと思ったのだが。予想外に豪華な食事であったが、完食してしまう。私は風邪を引こうが、疲れていようが、食欲だけは衰えない体質である。

 食事を終えると、ぱらぱらと部屋にあったパンフレットを見ていた。そう言えば、浜名湖周辺は、何百回と通過しているが、遊んだことがない。いい機会だから、ちょっと見物でもしてみるか。ふと考えたのは、姫街道のことであった。1日休んで、車で出掛けるには、ちょうどいい観光スポットかもしれない。通常の観光客ならば、まったく面白味のないコースだが、東海道歩きの番外としては、かなり興味のある場所でもある。洗濯もしたい、と言うので、さっそく街に出て見ることにした。

 温泉街を出ると、昨日とは異なる、ちょっと遠回りではあるが、一般道を使って市街へ出てみることにした。昨日、歩いていた浜松市街に、大きく綺麗なコインランドリーがあったからである。
 しかし、意外と浜松は遠く、しばらく走っているうちに、別に浜松まで行く必要ないんじゃないか、と思った途端、道の反対側にコインランドリーを発見した。中央分離帯の途切れたところでUターンし、戻りつつあると、大きなドラッグストアがあり、寄りたいという。そうか、洗剤でも買っておけば良いかと思い、その他いろいろ購入した。特に、今後のことを考えて、風邪薬および予防薬なども購入する。

 コインランドリーに到着すると、何と、最近の機械は、洗剤が自動に供給される仕組みになっており、購入した洗剤は無駄になってしまった。まあ、いずれ使う機会があるだろう。乾燥まで含めると、予想外に時間がかかってしまい、時間は既に正午を回っていた。
 ここで問題が発生していた。自動車のヒューズが飛んでしまっていたのである。カーナビとして車載しているPC用の電源として、シガーライターから電源を取り、100Vを作るインバータを用いているのだが、これが今朝から動作していないので不思議に思っていた。その装置のヒューズを見ると切断していた。そこで予備で持っていたヒューズと交換したのであるが、同じアンペアのヒューズが無かったので、少し大きめのものと交換したのである。すると、自動車側のヒューズが飛んでしまった。これも予備を持っていたので交換したのだが、交換し、キーを挿すと同時にまた飛んでしまった。どうやら、インバータ辺りが怪しい。とにかく、自動車側のヒューズに予備が無くなり、ルーム内の電源が全て遮断されたままになってしまった。カーラジオ、カーステレオの類も一切使えない状態である。音楽はまだ問題無いとして、今後カーナビが使えなくなるのは痛い。とりあえず、ヒューズを入手するために、カーショップを探すのが先となってしまった。食事はその後だ。

 東名インター方面に向かった。姫街道方面ということもあったのだが、カーショップが在りそうな気がしたからである。浜松西インターを過ぎても、幹線道路沿いには見当たらなかった。あきらめかけたその時「あ、モンテカルロ」と相方が言う。「昨日も、ちょっとした用で立ち寄った、この辺りに点在するカーショップチェーンのようである。よくぞ発見した、えらいえらい。
 こういう時、カーナビがあると助かるのであるが、そのカーナビが使えない状態では、人の目だけが頼りである。交差する道路に沿ってあったカーショップを発見できて良かった。さっそく寄ってみると、難なく目的のヒューズは入手できた。さて、とレジへ向かうが、もしかしたらインバータが故障している恐れがある。その場合、ヒューズを入手できてもカーナビが使えないことに変わりが無い。ちょっと同様の製品を探してみた。最初、なかなか発見できず、諦めかけた時、複数の種類の同等の製品が並んでいるのに気付いた。しかも、1980円である。一瞬、目を疑った。150Wの製品であり、今使っている130Wよりも強力である。これは1万8000円程出して購入した。インバータには過去に泣かされている。安い製品もあるのだが、安い物は、コンセントに挿した方の製品を破壊することがある。これでディジタルカメラを1台壊したことがある。それ以来、もったいないが高級な製品を使用している。今回発見した売値1980円の製品は、定価2万4000円と書いてある。何故1980円なのか不明だが、問題は無さそうである。これは掘り出し物である。何の文句もなく購入した。車に戻ると、さっそく、以前の装置を取り外し交換し、ヒューズを交換、無事、元の状態に戻った。PCも正常に動作している。

 長々と書いてしまったが、結局、元の状態にもどっただけである。しかし、これで安心して昼食に行ける。すぐに手頃なうどん屋を発見し、無事、昼を済ますことができた。
 食事を終えると、今度は姫街道を探した。途中から入るにはカーナビが非常に役に立つ。カーショップ、食事場所と、どんどん幹線道から外れている。カーナビが無かったら、一体、どこにいるのやら不明な状態であった。すぐに現在地および目的地がわかり、何の問題もなくスムーズに姫街道に入った。目指すは、気賀の関である。
 
■気賀宿
 姫街道に関しては、さほど準備をしていたわけでもなかったので、自信は無かったのだが、以前、ちょっとだけ調査した経験があり、何気に走った道がそのものであった。道路に時折「姫街道」の文字がある。気賀に近付くと、関所跡は、探すまでも無く、駐車場に入れることができた。しかし、どうも淋しい。残念!月曜日は定休日だそうな。そういえば、一応確認しておいたのだが、新居の関所も、月曜日が定休日である。仕方が無いので、入れるところまで無理やり入ってみた。

でっかい看板、迷うことは無い

中には入れない

どこもかしこも閉じてます

中は何かな〜(こらこら)

■本坂越え
 姫街道へ来たもう一つの目的は、本坂越えの下見である。普通に峠道だったので、車で軽快に走っていると、なんと、そこから分岐する、かなり荒れた山道に、小さく「旧姫街道」との矢印看板があった。これは予想外に悲惨な道だ。とても夕方に一人では歩きたくない。かと言って、うねった車道を歩くのも大変そうである。箱根の旧道を思い出させる過酷な道であった。峠を越えると、反対側にも旧姫街道の入り口を示す石碑が建っていた。当然のことながら、自動車通行不可との文字がある。
 

暗いよ〜狭いよ〜怖いよ〜

この先自動車通行不可
 
■姫街道石碑
 その他にも、こんな石碑(道標?)が、あちこちにある。道に迷うことは無さそうだ。
 
■今回宿泊したホテル
 飛び込みの宿泊であるにもかかわらず、「歓迎」の看板を出していただいてしまった。ちょっと嬉しかったので記念写真を。

 従業員もすべて気持ちの良い人たちでした。大変満足させていただきました。感謝の意を込めてちょっと宣伝を。


ちょといい気分♪

ホテル・ニューいずみ

プチ豪華

 

 ★本日は番外編のため、歩数、費用は加算せず



2001.12.12
Topへ戻る