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　しばらく更新が止まっていたのには様々な理由（わけ）があった。

　一つは、長期間にわたって、歩くことができなかったことによる、ネタ切れである。やはり、少しずつでも先に進まないことには、紙面の上での旅にも限界がある。なかなか面白い話題が見付からなかった。歩けなかった理由は、一緒に歩いてくれることになったパートナーとの時間の調整である。なかなか忙しい人で、両方の都合がピタリと合う機会が無かった。

　次からの理由が、本日の話題でもある。まず、第二の理由が、マシンの入れ替えであった。PCというもの、いやコンピュータというものに触れて、もう23〜4年になる。そのうちでも、いわゆるPCという物を所有してから20年を越える。これが、年々の進歩が激しく、メインで使用するマシンは、１年から２年に一度入れ替えなければ使用に耐えない。つい先日まで使用していたマシンが、Windowsマシンだが、Celeron 500MHzで、昨年の３月頃のマシンである。当時はこれでしばらくは充分使えると思っていたのだが、どうも不満がたまってきていた。私の方針としては、それほどCPUにお金をかけたくない。できればその時代で、適当にこなれてきた価格の物、具体的には２万円を切ったあたりの製品に載せ換えてきたのである。近頃、1GHz品が急激に値を下げ、その価格帯に納まり始めたので、ちょっと早いがCPU載せ換えを決行したのである。Athlon1GHzでギリギリ２万円を切っている。マザーの入れ替えが必要であり、若干予算オーバであるが、他の仕事関連での時間短縮ができれば嬉しい。しかし、最近のCPUは電力を食うため、電源・シャーシも、入れ替えが必要であろう。そうこうしていると、予算を大きく上回り、7万円弱程を要した。久しぶりの大改造だったので、３日程を要してとりあえず、主用アプリケーションを含めた入れ替え作業が完了した。この作業のため、ネットへのアクセスができない日が続いた。

　第三の理由が、ADSLである。これまた、なぜだか急激に値を下げ、普通に手が届く価格帯になった。しかも、私の住む地域にも問題なくやってきた。分譲マンションで、改造が困難、と思っていたら、何の問題も無いとこを知る。そこで即日申し込んでしまった。NTTの方は、順番待ちのため6月まで駄目、との回答があり、キャンセルすると、他に「eAccess」というところがNiftyとセットで提供していることを知り、これまた即日申し込み。するとたったの2週間で開通となった。これが、上記のマシン入れ替えとちょうど重なってしまい、部屋中大混乱状態であった。ほどなく問題なく開通となったわけである。

　環境が一変した。非常に快適である。下り1.5Mbpsのスピードは驚異的で、会社のマシンの専用回線よりも体感速度は速く感じられる。こういう環境を手に入れると、他の方々が見る環境のことを忘れてしまい、ついつい多くの画像を入れてしまいそうになる。今まで、28.8kという時代遅れのモデムでピーヒョロヒョロやって、自分のアップロードしたページを確認するためでさえ、長らく待たされていたのが信じられない。本当に一瞬で表示される。他の方々のページも、今まで、電話代の節約のために、一旦ダウンロードしてから読んだり、プリントアウトしてから読んだりしていたのが、自由自在にサーフィンができるようになった。
　CPUの性能も倍になったため余裕があり、裏でタスクを実行しながらのネットサーフィンも余裕である。

　こんな環境を入手して、ふと思ったことがあった。自動車・新幹線の、高速に飛ばしてしまう旅行に疑問を持って、のんびり歩き旅を初めたというのに、何を思って高速アクセス環境を求めるのか。
　便利さを手に入れることで、何かまた別の物を失っているのではないだろうか。