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NTV「東海道500kmを歩け」の嘘2

 もしNTV関連の関係者で、ここを見ている方が居らっしゃるなら、一言、言っておきたい。街道歩きのスペシャリスト達をナメちゃいけませんぜ。かなりの確度で、場所が判明している。
 VTRに撮ってある方は、見ながら読むと面白いと思う。

 さて、前回の続き、2日目からの行動である。



 2日目は、川崎宿からスタートである。東町内会館での宿泊のシーンも数多くあったが、場所が特定できているため省略する。しかし、2日目の行動も、朝一番から不可解であった。

タイトルコールを0:00'00として時間をカウントしている。
 
RTC 画面内容 場所 備考
0:10'01 2日目朝、出発風景 川崎市本町二丁目 東町内会館
0:10'17 鶴見川大橋 鶴見川(横浜) タマちゃんで御馴染み鶴見川
0:10'27 商店街 川崎本町付近 クリーニング店の電話番号
0:10'36 線路沿いの風景 八丁畷(川崎後) 芭蕉の碑付近
0:10'50 地図の話 砂子通り(川崎後) .
0:10'57 地図の話続き 川崎宿入口(川崎前) 稲荷横丁の石碑
0:11'14 地図の話続き 川崎本町交差点(川崎前) サポート隊・上村知弘
0:11'25 住宅地内歩き (不明) 太陽の高さから鶴見以降
0:11'35 歩道橋の下・草笛 生麦以降の第一京浜 .
0:12'13 戸塚着とナレーション 品濃坂 果樹園
0:12'23 夜・銭湯のシーン 戸塚駅東入口交差点 矢部の湯
0:12'59 2日目宿 戸塚消防署前 海蔵院

 さて、不明な箇所が2カットあったが、順に解析してみよう。

 朝、川崎市本町2丁目を旅立っている。その後、少し歩くシーンが挿入されているが、鶴見川を渡ったと思ったら、八丁畷駅手前に戻っている。さらにその後、地図(日殿言成氏の公開地図)を見ながら、街道を探すシーンに続く。しかし、これがまた変なのである。
 地図を見るシーンで、地図は、八丁畷付近の地図を見ている。しかし、背後の景色は、明らかに、川崎宿入口手前である。六郷川を渡って、第一京浜をくぐった直後の景色である。そして見つけた旧東海道の石碑、これは、東海道と国道409号線の交差点である。すなわち前日のシーンなのである。初日の晩、宿泊前の景色が挿入されている。つまり、10分17秒から11分14秒にかけて、順番に東京方面に逆戻りしており、前日の宿泊先を探すシーンで終わっている。
 その後急に太陽が昇り、その頃には鶴見を超え、子安付近と思われる第一京浜まで来ている。

 二日目は、戸塚まで着き、海蔵院で宿泊である。



 雨の中の行軍 道に迷ったときの対処、など、あるテーマに沿って編集すると、時間が前後するのは、ある程度仕方がないとは思うが、1日目、2日目、とはっきりナレーションが入って編集されているにもかかわらず、何の断りも無く、前日のシーンを挿入するというのは、いかがなものか。


2002.09.13

ようやく二日目終了ですが、いかがでしょう?面白いでしょうか? 最後までやると24日分もあるので結構大変です(^^;