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ハイテク・ウォーキング

 ずっと以前、私はGPS装置を装備して街道を歩いていることを公表した。これは、歩いた軌跡が、帰宅後、明確に判ることから重宝している。同じGPSを装着している人には、横田さんや、一度使ってみた、という記録のある、あんずさんなどがいらっしゃる。また、違う装置を持っておられる方では、小西さんなどが有名である。
 一見、地味な趣味である街道歩きだが、こういった情報機器が役にたったりするのだ。

 今回、さらに新兵器の登場である。それは、万歩計なのだが、そんじょそこらの万歩計ではない。ちょっと古い記事であるが、ここで紹介された装置である。1年程前の記事なのだが、いろいろ探し回ったところ、どこにも売っていない。ちょっと特殊すぎて(高価すぎて?)、一般的では無いのだろう。ところが、先日、横浜をうろうろしていたところ、横浜駅前のヨドバシカメラに売っているのを始めて見てしまい、以前から万歩計を欲しがっていた妻に購入を勧めたのであった。私は以前から愛用している通常の万歩計を持っていたから、様子を見てから購入しようと思っていた。
 この以前から使っていた万歩計は、実は、東海道を歩き始めるきっかけとなった、箱根山登山の日に買ったもので、ずっと東海道を一緒に旅した装置なので、愛着もあったのである。(最初から最後まで、旅を供にしたのは、この万歩計と靴だ。但し、万歩計は、一回だけ持って行くのを忘れてしまった日があるので、本当に供にしたのは唯一靴だけである)

 さて、この新兵器万歩計、何が面白いかというと、上のリンクを見ていただければ判ると思うが、日本全国の同一製品の購入者との対戦ができるのである。まあ、街道歩きなんて、自分との戦い、と割り切って歩いていると、他者との比較なんて意味が無いと思われるかもしれないが、これが結構、ハマるもので、常に上位にいる人(名前、もしくはニックネームが公開される)に対して対決を挑むことができる。また、日常的にどの程度歩いているのかが一目瞭然であり、街道歩きの計画にも役立つかもしれない。

 装置には、一週間分のデータが蓄積されるので、一週間毎でも、あるいは毎日でもPCに転送して集計を取ることができる。集計とともに、センターに転送すれば、全国のランキングに登録される。この作業を楽しそうに行っている妻を横目で見るうちに、ついつい私も欲しくなってしまったが、わざわざ横浜に出掛けるのも時間が惜しい。そこでオムロンのページから辿ってみると、簡単にネット購入できることが判り、値段もヨドバシカメラとほぼ同等。ポイント還元分と送料分だけ高くなるが、電車賃を考えるとトントンである。
 さっそく申し込んだら、2日で届けられて来た。

 歩くという運動も、継続が大切だそうで、10分を超えるあたりから有酸素運動となり脂肪が燃焼するという。そのため、この万歩計では、10分を超えた歩きを別にカウントしてくれる。「しっかり歩き」と名付けられた有酸素運動分も、全国ランキングに表示される。
 確かに、単なる歩きの場合も、10分を超えるあたりから、じわじわと汗が滲み出てくる。こうなると、連続して歩くことに注意しながら歩く癖がついてくる。

 しかしこの装置、厳密に測定しすぎており、交差点で立ち止まったりすると、しっかり歩きがクリアされ、また0分からカウントしなおすこととなる。従って、交差点等で立ち止まる羽目になると、何とか振動を継続していなければならない。困ったものだ。

 そんなわけで、交差点のたびに足踏みしている変な夫婦がいる。
 



2003.06.30