9:44 浜松駅前 スタート地点 (0)	今日は昨日の疲れのためか、とんでもないミスを犯す。スタートまでは順調であったのだが、歩くと足首が痛み、そんなことに気を取られているうちに道を間違えてしまった。 　まず、スタート地点から、遠州鉄道の高架をくぐる。そのまま進むと、国道152号線は、右へ折れる。直進は257号線であり、これは、向かって左方向へ折れる。この交差点を左折、舞阪方面へ曲がる。佐藤本陣跡、江馬殿小路跡の碑を通り過ぎると、泣き子地蔵尊。そして、直進で鉄道に向かう道と、緩やかに右に折れる道との分岐がある。ここは右に向かうのが正しい。
10:04 菅原町交差点 (2500)	菅原町交差点で、今度は左に緩やかに分岐するのが正しい道であったのだが、気付かずに進んでしまった。雄踏街道という名前が頻繁に出るようになり、気にはなっていたのだが、他に分岐するところも無かったので、そのまま進んでしまった。 　しかし道を間違えるとやはり、予感がするもので、何も見所が無く、変だ変だと思いながら進んでしまう。相棒が先で待っていると思うと、足だけは速くなり、どんどん進んだ。鉄道と交差するはずが、一向にそんな気配が無い。一本道を間違えたか、と軽く考えていると、相方から電話があった。指示どおりに東海道を進んで舞阪まで行ったらしいのだが、道の雰囲気の話が食い違う。 　一旦、冷静になろうと、自販機でお茶を購入し、地図を確認した。今、どこに自分がいるのか全くわからない。辺りの景色と、地図とのマッチングが取れないのである。今までに経験したことのない不安がよぎる。どこだ、ここは。何か標識が出るのを期待してもう少しだけ進んでみた。 　あ。 「左、高塚駅」となっている。こりゃ、まったく勘違いした方向に進んでいることが判明した。どう間違っても、右に駅がなければならないはずである。ようやく、地図上での自分の位置がわかった。合流予定の高塚駅の北約１km辺りにいる。とりあえず、一旦、道を修正するしかない。早速電話を入れると、舞阪駅付近で駐車場を探しており、なんとか発見したのが、駅前の電気量販店の駐車場だという。わけを言って、とりあえず高塚駅で合流するように頼んだ。こっちは、交差点を左折し、高塚駅に向かっている最中である。ちょうど駅前あたりで合流できそうである。ほとんど小走りに駅に向かうと、こちらのほうが先に到着した。駅前の公園のベンチで休憩を取りながら、今後の方針を検討しながら待つと、程なく相方がやってきた。 　1.ここは残念だが高塚駅から再開する。 　2.ここまで正しい東海道を歩いたのだから妥協せず、間違い地点に戻る。 　脚の痛みを考えると、非常に無念であるが、ほとんど振り出しに戻るのが良いだろう。幸いにも自動車がある。戻るための手段はある。地図を取り出して再確認のうえ、間違いを犯したと思われる「菅原町交差点」まで連れて行ってもらうことにした。
11:36 菅原町交差点 (0) ※ 修正時点で カウントは (9544)	こんなに虚しい再スタートは初めてであった。自分で蒔いた種とは言え、せっかく歩いた区間を一気に自動車で連れ戻されて再スタートというのは悲しい。 　先ほど間違ったと思われる交差点に戻ってみると、確かに判りにくい交差点である。それでも注意深く歩けば、決して難しい道ではない。 　今度は予定どおりにJRの高架をくぐり、国道257号線に合流した。 　戻る決心をした最大の理由に、一里塚があった。若林一里塚である。 　ところが、この一里塚発見も大変であった。せっかくの思いで戻ったにもかかわらず、発見できなかったのである。高札場跡が出てきてしまったのに、一里塚が見当たらず、せっかく戻って来たのに悔しくて仕方が無い。そこで、また100ｍ程逆進してて、探し直したのである。用意していた資料が間違っており、道にたいして左右が逆に記しており、発見できなかったのであった。 　 　一里塚さえ発見できると、脚も気持ちも軽くなる。街道は徐々に真西へ方向を変え、松並木も現れた。 　 　ずんずん進むと、また高札場があった。この辺り、宿でもないのに、あちこちに高札場跡がある。堀江領境界石の碑があった。浜松領の境界である。ここを過ぎるともうすぐ高塚駅である。なんとか無事に戻って来た。
12:36 高塚駅前 (7066)	何だか２時間ぐらい無駄にした気がする。実際には、菅原町を通過した時間どうしの引き算で求まるから、1時間32分の遅れなのだが、気分的には２時間程に感じる。歩いた距離も5km程無駄にしているのだから、実際の損失はもっと大きいのかもしれない。 　とりあえず、電話連絡を入れてローソンの駐車場で休憩しながら相方を待った。あっちは自動車で行動しているのだから、とっくに到着しているはずなのだが、そこは女性のこと、化粧（日焼け防止）やら、何かと準備が大変なのだろう。 　やがて合流すると、早速、西に向けて一緒に歩き始めた。いろいろあったため、とうとう出発が午後になってしまっている。そろそろ昼飯を考えなければならない時間である。　　 　道は国道から右に分離し、少し静かな道となる。歩きやすいが、食事のことを考えると、多少不安がある。 　住宅展示場?の庭先に篠原一里塚跡の碑があった。 　篠原郵便局の先には、またもや高札場がある。
13:07 割烹和食処 川金 休憩 (14116) 14:00 出発	小奇麗な食事の店があったので、昼食にした。相方にしてみれば、まだまだ歩き足りないところであろうが、こっちは脚の痛みが激しくなってきたところであった。 　飛び込みで入った店ではあったが、有名人の写真とサインが置いてある店である。なかなか有名な店であったようだ。待望の鰻を食した。
15:00 舞阪 (15497)	ようやく舞阪に到着した。ずいぶん回り道もしたし、そもそも浜松−舞阪は、距離がある。二里三十町もあるから、11.3kmも離れている。おまけに道を間違えた。松並木を見るとほっとした。 　並木道は、広重東海道のレリーフがあったり、十二支の石像があったりして楽しめる。  　並木を過ぎたところに小さな休憩所があったので、休憩した。どうも脚が言うことを聞かない。地元の人に話し掛けられ、しばらく話をさせてもらった。しらす漁をしているおばさんであった。

【集計】（移動距離は、ProAtlas'2002による）

	今回	累計
要した時間	５時間１６分	１２６時間０８分
東海道歩行時間	２時間４４分	６９時間０４分
移動距離	２２．７ｋｍ	３５５．３ｋｍ
東海道移動距離	１１．３ｋｍ	２８５．５ｋｍ
歩数	17,997	514,363
費用	150円（お茶）  800円（昼食 鰻）	135,348円

１７日目はじめに舞阪から新居