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NTV「東海道500kmを歩け」の嘘3

 好評?につき、第三段である。何の話だかわからない方は、第一弾から順に読んで戴きたい。

 さて、今回は3日目からの行動である。



 3日目は、戸塚の海蔵院からスタートである。お寺などを利用した宿泊のため、自分達のことは自分で行う。朝から雑巾掛けなどの掃除を行っている。
 海蔵院をスタートすると、いよいよ大磯に入る。ん? 大磯? 遠すぎないか? 彼らのここまでのスピードから考えると、明るい時刻に大磯というのは不可思議である。
 

タイトルコールを0:00'00として時間をカウントしている。
 
RTC 画面内容 場所 備考
0:13'44 大磯町に入るシーン 平塚・大磯境界 .
0:13'47 蝉を捕まえる .
0:14'24 ジュースをもらう 化粧坂か? .
0:14'42 紋黄アゲハ ? .
0:15'01 トンビを発見 茅ヶ崎高校前 茅ヶ崎高校前歩道橋
0:15'23 テロップ「日本橋から66km」 大磯・松並木 .
0:15'36 海の香りがする . .
0:15'50 川から海を見る 中村川(二の宮町) 押切橋
0:16'00 日本橋から4日かけて海 袖ヶ浦海岸(二の宮) エクレール二宮
0:16'50 その夜 ? .
 
 この区間で、夜のシーンは、寝ているシーンのみであり、場所が不明である。その一つ前の海岸のシーンにおいて、「日本橋から4日間かけて辿り着いた海」とのナレーションが入る。計算が合わないのではないか。
 3日目の宿泊は何処だろうか。

 この区間に関して、場所が不明のものが多い。何とか場所を特定できる情報が無いか、何度もビデオを見直していると、出演者の服の色というのに気付いた。

 これは大きな情報である。とりあえず最初までテープを巻き戻して、詳細に小学生達の服をチェックしてみたのだが、とりあえず、ここでは3日目の服の変化だけをまとめてみる。
 
RTC 祥平
ようへい
まりん
かん
安美
あみ

あや

かい
将人
まさと
0:13'44 グレー オレンジ グレー 水色
0:13'47 グレー オレンジ グレー 水色
0:14'24 . . . オレンジ グレー .
0:14'42 . . . . .
0:15'01 . . . . . .
0:15'23 グレー . . グレー .
0:15'36 . . . . . .
0:15'50 . . . オレンジ . .
0:16'00 グレー オレンジ グレー .
 
 この表を見ると、14'42 , 15'01 , 15'36 の3つのシーンが、別の日ではないかと思われる。紋黄アゲハとトンビのシーンは、寛君が動物好き、というエピソード紹介のためのシーンであるから、別の日が入っていても許そう。しかし、15'36のシーンは、明らかに変だ。どこかの国道沿いの歩道を歩きながら「海の匂いがする、海が近い」という会話をしているシーンだ。それに続く場面が、橋(押切橋)の上から海を見つけるシーンである。しかし、その肝心の寛君の服が変わっている。つまり別の日に撮影しているわけだ。

平塚−化粧坂−大磯−二宮 が同一日、茅ヶ崎が別の日ということになる。すると、3日目が、平塚以前に宿泊していることになるが、そうすると、「海の匂いがする、海が近い」のシーンが意味不明となる。平塚の手前で「海が近い」場所は無い。

 なお、紋黄アゲハのシーンにおいて、綾ちゃんが着ている白い服は、これ以前には、日本橋出発時にしか着ていない。また、寛君も、白を着ているのは、この日だけだ。従って、日本橋から品川の間であろうと思われる。(品川から、綾ちゃんは、青い服に着替えている。これも謎なのだが

 4日目の宿泊は、「ちょうちん祭り」を見ているところから、小田原であろうと思われる。そこで小田原のシーンを見ると、綾ちゃんが着ているのは緑色の服である。寛君はグレー。従って、「海が近い」のシーンは、ここでもない。

 さて、日テレは、どういう言い訳をするのであろう。もう、4日目にして破綻してしまっている。



 もう一つ、変なシーンを紹介する。街道沿いのおばあさんからジュースをもらうシーンであるが、あれは完全なヤラセである。なぜなら歩く方向が変である。たまたま通りかかったところに声を掛けられたシーンを装っているが、再び、今来た同じ方向に進んで行くのである。



 服に着目して見直してみると、前日(2日目)の行動が、より理解できた。最初にあった旧東海道の石碑を見つけるシーンは、2日目の早朝ということで問題ないようである。ただし、宿泊場所から若干戻っているように思えるから、本当に道を間違えた、ということなのだろう。
 編集の順番が滅茶苦茶という点では変わりない。


2002.09.17

三日目まで終了。だんだんボロが出始めている。もしVTRに残している人がいるならば、綾ちゃん(一番のひょうきん者)の服に着目して注意深く見てもらいたい。数秒のシーンで、3回も服の色が変わるシーンがあったりして、楽しめる。あと、色の判別が容易なのは、寛君である。