10:10 静岡駅前 (0)	静岡駅を出ると、地下道を経由して、すぐに前回の終了地点に着いた。前回は終了間際のため、無我夢中に歩いていたため見逃していたが、この付近に、山岡−西郷会見跡だとか十返舎一九の碑とかあるそうで、ちょっと戻って見てくることにした。しかし、２区画程戻ったものの発見に至らず、GPSも衛星を捕まえたことだし、そのままスタート地点に戻ることにした。 　駿河銀行伝馬町支店前が本日のスタート地点である。あちこちに銀行が多い場所である。繁華街というより銀行街である。江川町交差点に近付くと、鮨や「宇を鉄」前に、西郷山岡会見之史跡という石碑があった。どうやら参照していた地図が間違っていたらしい。西郷隆盛と、幕臣山岡鉄太郎の会見した松崎屋源兵衛宅跡である。 　江川町交差点は、変則五叉路であり、一瞬進む方向を悩んでしまう。市役所方向に進む。信金の交差点で左に曲り、すぐ右に折れる。そのまましばらく進むと「札の辻跡」の碑があり、その通りを左折する。 　 　この通りは七間町通りという名称が付いており、しばらく進むと映画館が建並ぶ。そのため「七ぶらシネマ通り」という愛称が付いていた。いろいろな映画機材が路上に展示してあり、ちょっとした博物館になっている。 　ファミリーマート、スポーツ用品店の交差点で右折する。そのまま進むと広い通り（県道208号線）に出てしまった。行き過ぎである。少し戻って、写真屋を探した。意外に細い通りに驚く。まだ、ちょっとしか歩いていない気がするが、ずいぶん繁華街から遠ざかった雰囲気である。「ときわ通り」という比較的広い通りを横断すると、元祖わさび漬の「田尻屋」があった。相棒が、お土産に購入した。府中の一里塚を見落とさないように注意していた私は、周辺を散策した。 　道は徐々に県道208号線に近付き、合流するところに由井正雪の碑があった。あいにく一里塚跡は発見できない。完全に合流したところで安倍川餅の石部屋（せきべや）である。歩き始めて１時間も経っていないが、休憩とした。
10:52 安倍川 石部屋（休憩） (4923)	ここから昼食予定の丸子の丁子屋までまだまだある。前回の反省も踏まえて食べれる処で食べるを実践することにした。安倍川餅と、もう一つ、からみ餅を注文した。 　からみ餅は、何も味付けされていない水餅を、わさび醤油に漬けて食す餅である。これが予想外に美味しかった。 石部屋 安倍川餅とからみ餅 　　石部屋を出ると、すぐに橋（安倍川）である。しかし、ふと見ると、川までのほんのわずかな距離に、２件の餅屋がある。石部屋だけでなく他にもあるではないか。なぜ、石部屋だけが有名になってしまったのか。他の餅屋でも、同様に安倍川餅を店先で食べることができるようであったが、石部屋とは比べ物にならないほど閑散としていた。 　安倍川の鉄橋は歩道が狭く、自転車の往来が激しいために非常に危険である。危うく大事故という目に遭遇してしまった。明らかに自転車が悪いのだが、なぜか怒鳴られてしまい、少々腹が立つ。しかも下手をするとUターンして追いかけて来るのではないか、と思える雰囲気だったのが怖かった。しかし突っ込んできて、勝手に転倒したオヤジは、戻って来ることは無かった。相棒の腕に若干の打撲傷が残った。
12:11 丸子宿 (12079)	安倍川を渡るとしばらく細い歩道を歩くことになる。白髭神社を越えると国道１号線と合流する。左側歩道を歩いていたため、歩道橋に上らないとどちらにも行けなくなった。歩道橋に登り、地図を確認する。しばらく進んで国道から左に分岐することが分かったので、横断歩道橋を使って国道の左歩道に出る。佐渡交差点で国道から外れ、再び裏街道になった。 　「餅と団子の違い」などの他愛無い会話をしながら、スーパーマーケット等の連なる裏通りを歩く。そろそろ一里塚があるはずであった。府中一里塚を見落としているので、今回は逃したくない。 「何、あの石」と言い、前方を見たとき、その指差した石の向こうに一里塚跡の石碑を発見した。予習しておいたため、だいたいの形、雰囲気を知っていたので、遠目にも充分発見できた。駆け寄って見ると、間違い無く一里塚の碑であった。予想通りにしょぼい。 　 　一里塚跡を過ぎると、そろそろ丸子宿のようである。やがて本陣跡の石碑があり、100ｍ程先には丁子屋が見えて来た。予定通りに昼食休憩を取ることにした。

【集計】（移動距離は、ProAtlas'97による）

	今回	累計
要した時間	２時間０１分	８４時間１２分
東海道歩行時間	１時間３０分	４８時間２４分
移動距離	７．７ｋｍ	２３９．８ｋｍ
東海道移動距離	７．０ｋｍ	２００．０ｋｍ
歩数	12,079	360,213
費用	300円（わさび漬け）  500円（安倍川餅）  500円（からみ餅）	82,542円

12日はじめに丸子から岡部へ