急行ならあっという間に着くから、と、たかをくくっていたのだが、いざ乗り込んでみると心地よい揺れがより一層腹に刺激を与える。２つ目の停車駅綱島で、どうしても危険に感じ、あわてて電車を下り、コンコースのトイレに向かった。
　ようやく安心してホームに戻ると、しばらく急行は来ない。仕方なしに各駅停車に乗り込んだ。ふと思う。いままで、徒歩の最中にトイレに行ったことは無かった。運が良かっただけかもしれなく、もし、今後、何も無い街道沿いでトイレに行きたくなったらどうすれば良いのだろう。このあたりまでなら、多少我慢をすれば、駅もある、パチンコ店だって、スーパー、本屋、なんとかなりそうだが、横浜を過ぎたらどうなるのだろう。多少不安になる出来事であった。
　普通に乗ってしまったので、駅名の「反町」がふと目に止まった。前回降りた駅である。急行に乗ったならば停車しない駅であるため、無条件にそのまま横浜まで行き、少し戻る形で前回の終了地点に向かうことになるのだが、各駅停車なので反町で停車する。本日の開始地点は、ちょうど横浜と反町の中間になるので、今日も反町で降りることにした。