鎌倉切通しウォーク(その1)

 teraさん・☆丸さん の提案で、急遽、鎌倉の七(+1)切通しのツアーが決行された。面白そうな話には、すぐに首を突っ込む性格のため、休日の家族サービスを振り切って妻の了解を得て参加させてもらうことにした。
 問題は、日程である。な、なんと集合時間が午前7時に東戸塚駅とのこと。近所とは思っている東戸塚であるが(行政的には、隣の市)、路線案内で検索してみると、7時前に到着するためには、6時前に家を出る必要がある。と言うことは、遅くとも朝5時半には起きなければならない。

 近場の散策にしては、かなり早起きが必要ですな。

 予定では、以下のようになっている。

 JR横須賀線で鎌倉駅⇒江ノ電で極楽寺駅

1 極楽寺切通し
 ・鎌倉神社
2 大仏切通し
 ・源氏山公園
3 化粧坂切通し
 ・海蔵寺
 ・地蔵堂
4 亀ヶ谷切通し
 ・長寿寺
5 巨袋坂切通し
 ・鶴岡八幡宮
○ 釈迦堂切通し
 ・まんだら堂後
6 名越切通し
 ・十二所神社
7 朝夷奈切通し

⇒京急六浦駅⇒京急新逗子⇒JR逗子駅⇒帰宅

地図上歩行距離 約18km (時速2.5km/hとして7.5時間、時速2km/hとして9時間)
 (C) teraさん

 健脚のお二方にしては、何とも余裕の行程である。これで朝7時の集合とは? その理由は後からわかるが、しかし、この行程であれば、この面子から考えて、おそらく踏破後は宴会になるに決まっている。その予定も含めて妻への了解を得る。

 南武線から鹿島田→新川崎の乗り換えをし、横須賀線へ。後は問題なく東戸塚に時間内に到着。どこで待ち合わせか不明だったので、とりあえず改札に向かった。東戸塚駅は、単なる住宅地の駅と思っていたのだが、なぜか、この休日7時前と言うのに降りる客が多い。あまりの人ごみに、発見できない不安に駆られる。(実は、参加不可かもしれない旨を伝えてあり、絶対に行くとは約束できていなかった。7時に登場しなかったら不参加ということでお願いしていた)

 すると、どうやら同じ列車に乗っていたらしく、すぐにteraさんがエスカレータを登って来た。やがて☆丸さんとも合流し、再びエスカレータを降りると横須賀線のホームに出た。予定どおりの列車(先ほど乗って来た列車の次の便)に乗り込むと、鎌倉へ向かう。
 鎌倉駅でトイレを済ませ、江ノ電で極楽寺へ。
 


 
 極楽寺駅 頑張ってます江ノ電
 
 第一の切通し『極楽寺切通し』
 先に見えるは『西結界』
 あじさいシーズンになると、この通路は人混みになる。しかし、シーズンが外れ且つ時間も午前の7時50分。歩きやすい。
 ここに見えるは『東結界』
 
 極楽寺駅を出ると、成就院に向かう。この車道が切通しとは聞いていたが、実は、車を通すためにさらに切り崩しており、本来の道は、成就院の入口に繋がる階段を登るところの高さまであったという。今回の目的は、切通しツアーなので、当然のことながら階段を登る。西結界の門をくぐり峠の頂に出ると、確かに周囲の景色は、以前、この高さまで道があったことを思わせる風景である。ここは、いつも観光客で溢れており、一度も登ったことが無かった。やはり、この早朝からの行動というのには大きな意味があった。

 下の車道に降りる。車もほとんど走っておらず、歩きやすい。


 しつこくね? 南無虚空蔵菩薩

 しばらく車道で進むが、御霊神社に向かう。特に意味は無いが、表通りの混雑を避けるのには有効な道である。しかし本日は、まだ観光客はほとんどいないため、特に長谷寺の駐車場裏に抜けるこの方法は必要なさそうである。
 江ノ電を渡るところで、teraさんから江ノ電豆知識を教えてもらう。御霊神社参道との交差付近にコンクリートの跡があり、これが昔の江ノ電の駅跡だそうだ。
 


 
 江ノ電を越えると御霊神社。

 
 江ノ電駅跡 

 
 桜と御霊神社
 
 長谷寺も、まだまだ全く客がいない。拝観料を取るような寺院は、開門するまでは静かである。参道を抜け県道32号線、藤沢鎌倉線を鎌倉大仏「高徳院」方向に向かう。この通りも通常は観光客で溢れているものだが、ほとんど人が居なくて歩きやすい。土産物屋もまだ開店前。飲食店も静まり返っている。
 高徳院前を通過し、大仏切通しに向かう。駐車場を過ぎてトンネル直前の、右側壁面にある階段を登って行く。
 

 
 誰もいない高徳院(鎌倉大仏)
 この階段が大仏切通しに繋がる。
 
 この階段は、前回鎌倉を訪ねたとき、化粧坂から尾根道を抜けて大仏への近道をしたときに使った経路で、紛れ込んだハイヒールお姉ちゃんが悪戦苦闘していた道である。階段を登りきったところで右に折れると、その尾根道に出るが、通行止めと書かれている左へ折れると大仏切通しである。道は酷く荒れており、さらに悪路が続く。落ち葉が水に濡れ足を取られる。不本意ながらも転びそうになり路面に手を着いてしまう。ここをチャレンジする方は、ちゃんとした靴が必要である。中山道その他を歩きまわった、靴底がつるつるになった靴では危険である。
 

 
 こんな坂を登って行く
 

 
 大仏切通し
 
 ぬかるみに足を取られながら、無事、大仏切通しを通過し、本日2個目を終えたのは、まだ開始してから1時間弱であった。


 【その2】へ続く



2006.03.26 第一版

【その2】化粧坂切通し〜亀ヶ谷切通し
【その3】巨袋坂切通し〜釈迦堂切通し
【その4】名越切通し〜
【その5】朝夷奈切通し